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うす紅色の霞

ここ数日山にこもって 仙人みたいな生活だった・・・・・・・・ウソだけど・・・。
山にこもってたと、いうのは 本当の話・・・・。
仙人みたいな生活、つまり霞を食べてるような生活でなく
けっこう食っちゃあ寝の生活してたわけで、仙人みたいな生活の所がウソ。

下界に下りてきて ほんの数日間通らなかった道だけど、角を曲がったら・・・
目の前にうす紅色の靄がかかったようで まるで桃源郷・・・。
「うわ~ぁ・・・・」
思わず出た言葉だった。

「そうだ、ここには 桜の大木があったんだわ・・・」と、今更ながらに気がついた。
桜って・・・・・・・「うわ~ぁ」の この一瞬の驚きのために 
一生懸命1年間 力を溜込んでるのかしら???


数日前とは 全然違う景色・・・・お見事!!。

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と~ちゃんが とある桜の名所の由緒について語った。
「あそこは 元刑務所だったんだってさ、桜と作物を作っていたけど
どうしても桜しか育たなかったんだって・・・。
栄養が桜に吸収されて 他の物は育たなかったから 
桜だけがあんなにいっぱいになったんだってさ・・・・」って言う。

で、か~ちゃんは 「そんなエピソードって普通で インパクトないね。」って
言って か~ちゃん流の名所の由緒を語った。

「やっぱ、そこが刑務所の跡地だということで、物語が始まるとしたら
明治時代の刑務所ぐらいまで時代をさかのぼらせて、
当時囚人達は 過酷な重労働でこの地を開拓させられ、多くの囚人が
望郷の念を抱きながら 家族への思いを胸に思いながら 
志半ば(???)で 倒れて亡くなった。
その亡骸を 埋めた地に 鎮魂の心を込めて仲間達が
1本1本桜を 植えていったんだよ・・・って
言う方が、物語になるよね・・・・」って言ったんだけど と~ちゃんは あきれてた。

か~ちゃんの作ったエピソードは 全くの作り話だけど、
ウソの話の方が 人の心を打つ場合もあるかもよ・・・。
by ra-cyan | 2006-04-04 18:49
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